
7月31日(木)9時現在、台風9号(クローサ)は小笠原諸島の北の海上をゆっくり北上しています。
勢力を少しずつ強めていて、明日8月1日(金)から2日(土)にかけて伊豆諸島や関東に接近する見込みです。
明日は伊豆諸島で荒天のおそれ

台風は北上を始めるとともに、再び勢力を強めています。中心付近の最大風速は一旦、20m/sまで弱まりましたが、現在は25m/sです。
海面水温が高く上空の風の環境が発達に適した領域を進むため、さらに発達するとみられます。明日8月1日(金)朝には最大風速が30m/sに達して暴風域を伴う予想となっています。
発達しながら台風が近づく伊豆諸島では次第に風が強まり、明日は荒天となる見込みです。台風への備えは今日中に済ませるようにしてください。
台風ピンポイント影響予測(要ログイン)
関東は沿岸部を中心に雨、風の強まるおそれ
台風は明日1日(金)の夜から2日(土)の朝に関東の南の海上に達し、北東に進路を変える見通しです。上陸の可能性はあるものの、現時点では海上を進むとみられます。
関東は台風の外側の雨雲がかかる明日の午前中から雨が降り出し、2日(土)の朝にかけて断続的に雨が降る見込みです。台風の進路に近い千葉・房総半島の沿岸では一時的に雨が強く降り、風も強まって横殴りの雨になるため、ピーク時の移動は注意をしてください。
台風から離れている東北でも湿った東寄りの風が吹き付ける影響で、太平洋側を中心に雨が降りやすくなります。
2日(土)の午後には台風が東に離れていく予想です。海岸では波の高い状態が続きますので、天気が回復しても海のレジャーは要注意です。
進路確率を確認 台風進路予測Max(要ログイン)

この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。
これらを比較すると、北西に進んだあと北東に進路を変える傾向は概ね一致していて、西寄りのコースを予測するものは少なくなりました。現時点では関東の沖を少し離れて進む可能性が最も高くなっています。
世界各国の進路予想(要ログイン)
台風の暴風域に入る確率
福島県 18 %
茨城県 26 %
栃木県 13 %
埼玉県 12 %
千葉県 27 %
東京都 13 %
東京地方 13 %
伊豆諸島南部 10 %
神奈川県 10 %
PCで数値予報モデルを見る「ウェザーニュースPro」
7月としては発生数が多い

今月に入ってからは台風の発生が相次ぎ、既に7つの台風が発生しています。一時は台風7号〜9号が同時に存在する状態となりましたが、同時に3つ以上の台風が存在する状況は、昨年11月に4つ同時に存在した時以来です。
例年7月は台風の発生が増え始める時期ですが、今後も熱帯低気圧や台風の発生が続く可能性があります。本格的な台風シーズンの幕開けですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
ひまわり9号衛星雲画像
気圧変化·頭痛対策の参考に<天気痛予報>
台風の名前
台風9号のクローサ(Krosa)はカンボジアが提案した名称で、鶴を意味するクメール語です。
関連記事「台風の名前はどうやって決める?日本など提案のアジア名140個の呼名リスト」
レーダー 台風モードをアプリで見る
【関連記事】