楽しいニュースをまとめてみました。
(イメージ画像)(イメージ画像)

消防士って、水の中でもすごいんだ――。

そんな言葉が自然と出てきそうな救助訓練の様子が公開されました。

動画を公開したのは、横浜市消防局。
水中でロープの技を使う「水中結索(すいちゅうけっさく)」の訓練風景を紹介しているのですが、一瞬の技術に「何が起こったの?」とただただ驚くばかりです。

View this post on Instagram

A post shared by 横浜市消防局【公式】 (@yokohama_fire_b)

【動画】水中結索の一瞬の技術

水中結索とは?

今回公開された訓練は、消防隊員の救助技術を評価する「全国消防救助技術大会」に出場する選手の様子を収めたものです。

例年行われる全国消防救助技術大会は、全国の消防本部から選び抜かれた消防救助隊員が集結し、救助技術を競い合い学びあうもの。

なかでも水中結索は、陸上ではなく水中、そして、個人の技だけではなくチームの連携も視野に入れて評価が行われます。

3人1組のリレー種目をイメージしてみてください。
1人ずつ順番にスタートから20メートル先に沈めてある浮き輪までロープを携えて泳ぎ、それぞれ異なる方法で結んで戻ってきます。

ロープの技「結索」は、対・人なのか対・モノなのかなど、目的に合った方法で、はやく、正しくできなければなりません。
つまり、ロープを巻き付ける確実性と速さが評価されるのが、この訓練なのです。

今年で53回目を向かえる全国消防救助技術大会は、8月30日に神戸で行われます。関東地区の代表として、横浜市消防局からは3人の選手が参加します。

隊員の對馬海斗さんは、視界が悪い環境でも確実に結索できるよう、水中でのロープワークや結索技術の習得訓練を重ねていると話します。
というのも、「災害時に迅速かつ安全な救助活動が行えるよう、実践を意識して大会に挑み、命を守る力を高めている」からです。

どうして消防隊員が水の中に?

消防署というと、火災の消火活動というイメージありますが、対応範囲は、災害の防除(救助活動、救急活動など)も含まれます。

水上・水中での救助活動も、その一つ。
改めて動画を見ると一瞬の結索のように見えますが、水中結索一刻を争う高度な技術なのだとわかります。

隊員の南澤穂昂さんは自分たちの技を、「仲間と共に鍛え上げた技術」と説明します。強い絆と情熱、日々の訓練で培った体力・精神力、そして市民から寄せられる期待と責任を拠り所に、訓練に励んでいる様子がうかがえます。

「絆で結び、技で守る」。

そう語るのは、元田隼斗さん。市民の安全・安心を守るという使命を胸に、災害対応力の向上を目指して続けてきた日々の訓練の成果を、全国大会で発揮したいと意気込みます。

広報の小池由紀哉さんは、公式SNSなどを通じて、市民が「安全」を身近に感じるきっかけになればと、動画の趣旨を説明。

市民の安全と安心を守るため、災害対応力の向上を目指し日々訓練を実施する隊員たちがいることを、この動画が教えてくれますね。

【もっと見る】水中結索の訓練の様子

【あわせて読みたい】飛行機の窓にある謎の「黒い三角形」は何のため?大切な役割があった 

…クリックして全文を読む