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「鳶(とんび)に油揚げをさらわれる」──。手に入るはずのものを思いがけず奪われ、呆然とする様を表すことわざです。

その情景をそのまま描いた珍しい浮世絵が、SNSで注目を集めました。

投稿したのは、太田記念美術館の公式X(@ukiyoeota)。投稿された作品は、現在開催中の展覧会「歌川広景 お笑い江戸名所」より、《江戸名所道化尽 廿七 芝飯倉通り》です。

男が持ち帰ろうとした油揚げの入ったザルをトンビがさらい、そのザルからこぼれ落ちた油揚げが、男たちの頭上に落下する瞬間を描いたこの作品。驚きのあまり、男の草履の鼻緒が切れてしまった様子も描かれています。

歌川広重の代表作「江戸名所道戯尽」は、幕末の江戸を舞台にした「お笑い江戸名所」ともいえるシリーズ。野良犬に魚を盗まれたり、蕎麦を頭からかぶったり、タヌキやキツネに化かされたりと、江戸っ子たちの日常に起きた笑いのハプニングが満載で、「浮世絵のことを全く知らない人でも、理屈抜きでクスっと笑えること間違いなしです」と太田記念美術館主席学芸員・日野原健司さんは語ります。

同美術館は、保存状態の良い「江戸名所道戯尽」の作品を全50点所蔵しており、これらを一挙に展示するのは8年ぶり2回目とのこと。その作品群をまとめて鑑賞できる貴重な機会に、150年以上前の“江戸の笑い”に触れてみてはいかがでしょうか。   

開催概要は、太田記念美術館 公式サイトより確認ください。

【画像】トンビが油揚げを…!クスっと笑っちゃう浮世絵がこれ

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