明治の松江を舞台に、怪談を愛する夫妻の何気ない日常を描くNHK連続テレビ小説『ばけばけ』。この番組ロゴが、Xのある投稿をきっかけに注目を集めています。
話題の発端となったのは、医師であり文字デザイン愛好家の書体讃歌(@typeface_anthem)さんの投稿。「ちょっとロゴめちゃくちゃ可愛くないですか……」と綴り、『ばけばけ』の番組ロゴについて、独自の“好きポイント”を解説した画像を投稿しました。
書体讃歌さんが惹かれたのは、ロゴに潜む細やかな仕掛け。投稿では、
・明朝とゴシックの絶妙なエレメントの混ぜ方
・濁点の意図的な位置
・ほどよく脱力を感じる字形の崩し方
といった、一見すると見過ごしてしまいそうな細部に言及されており、「久しぶりに好きな文字に出会いました」とその思いを語っています。
この投稿は現在1500件近くリツイートされており、コメント欄でも「わかる!」「私も可愛いと思ってた」「ゴシックが夫のヘブンさん、明朝が妻のトキさんっぽいんだよな」など、共感の声が相次いでいます。
ハフポストの取材に対して、書体讃歌さんは改めてロゴの魅力を説明してくれました。
「ぱっと見はちゃんと読めるのに、細部を追うとエレメントが微妙に異なり、“既製品フォントにはないとぼけたかわいさ”を感じます。毎朝見ても飽きない、絶妙なデザインだと思いました」
さらに、物語との親和性についてもこのように語ります。
「文字の“整いきらないフォルム”が、夫婦の少しズレた掛け合いや、へんてこで愛おしい日常とすごく合っているなと。今ではこのロゴ以外考えられないほど愛着が湧いています」
静かに物語の温度を伝える『ばけばけ』の番組ロゴ。その“整いすぎない美しさ”が、多くの視聴者の心をとらえているのかもしれません。
【画像】朝ドラのロゴが話題
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