2025年12月10日9時新NISAで「S&P500」「オルカン」を買った人向けに値動きの最新情報をお伝えします。また、年初に100万円投資した場合、今いくらになっているのか目安額も紹介します。
12月10日までの動き
NY市場は、11月の「NFIB中小企業楽観指数」は好調だったものの、10月求人件数(JOLTS)が予想を上回り金利が上昇。さらに、JPモルガン・チェース(JPM)が2026年の支出額が予想より増える見通しであることを発表して金融株が急落し、S&P500は小幅安となりました。
エクソンモービル(XOM)やCVSヘルス(CVS)は上昇しましたが、JPMとトール・ブラザーズ(TOL)は下落。12月9〜10日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で見込まれている利下げの幅がどうなるのかに注目が集まっています。また、11日発表予定のオラクル(ORCL)決算も期待を集めています。
日経平均株価は73円高で小幅に続伸しました。9日の米半導体株高を受け、東エレクトロンやディスコなど半導体関連や、ファナックなどのフィジカルAI関連銘柄が市場を牽引。しかし、米FOMCを控え、主力株には持ち高調整の売りが出て、市場全体は方向感を欠く展開となりました。
長期的に見ると…
現在の株価は、FOMCやJOLTSなどの短期的な材料に左右されています。しかし、長期的な視点では半導体やフィジカルAI関連銘柄の強さが示す通り、テクノロジーの進化が引き続き市場の成長の柱となる見通しです。
一方、金利の上昇懸念や、JPモルガンの事例に見られる大手企業のコスト増は、中長期的に金融セクターや景気敏感株の重荷になる可能性があります。成長分野へ集中しつつ、金利とインフレの動向を注視すべき局面です。
主なS&P500・オルカンファンド
主要なS&P500連動型ファンド(25/12/9)基準価額 前日比
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 39,046円 +65円(+0.17%)
▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら…
現在の評価額は約115万800円 損益+約15万800円 年初来騰落率+約15.08%
主要なオルカン型ファンド(25/12/9)基準価額 前日比
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)32,841円 +77円(+0.24%)
▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら…
現在の評価額は約119万5400円 損益+約19万5400円 年初来騰落率+約19.54%
- 本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。


