イギリスのエッピング・フォレストでのウォーキング※2025年にハフポスト日本版で反響の大きかった記事をご紹介しています。(初出:7月15日)
今、世界で「日本式ウォーキング」が流行っている。SNSでは多くの投稿がされており、The Washington Postなど大手ニュースメディアもこぞって取り上げている。
そこで、ランニング好きのハフポストUK版記者が、この新たなトレンドを試してみた。
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私はランニングが大好きで、定期的にジムに通っている。でも、在宅勤務であることに加え、夜の長い散歩は苦手なため、長年目標に掲げている1日1万歩は達成できないことが多い。
ウォーキングとランニングを交互に繰り返す「ジェフィング」や、最大酸素摂取量を向上させるためのトレーニング、ランニングマシンでのインターバルトレーニングをやっても1万歩には満たなかった。1日平均6500歩で終わり、目標を達成するのは難しかった。
仕事の後に歩いたり、昼休みに散歩したり(自宅だと無限に家事があるため大抵は無理)したこともあった。
だから、より少ない時間で1万歩のウォーキングと同等の効果があるという「日本式ウォーキング」について読んだ時は、とても嬉しかった。
試した結果、歩く時間が減ったにも関わらず、なんと私の平均歩数は1日8100歩に増えた。
日本式ウォーキングとは
日本式ウォーキングとは、日本の信州大学の能勢博教授と、増木静江教授により開発されたトレーニング法(日本国内ではインターバル速歩と呼ばれている)。
3分の「さっさか歩き」の後、3分の「ゆっくり歩き」をし、それを30分間くり返す。
開発者らがまとめた2007年の報告書によると、中高年の参加者のうち、「日本式ウォーキング」を試した人たちは、ウォーキングをしなかった、もしくは穏やかなペースで8000歩ウォーキングした人たちに比べ、血圧が下がり、腿の筋肉が強化され、有酸素運動能力が向上したという。
また「高強度のインターバル速歩は、加齢に伴う血圧の上昇、大腿筋力と最大酸素摂取量の低下を防ぐ可能性がある」という。
医師のスザンヌ・ワイリー氏はハフポストUK版に、「たった30分の適度なウォーキングでさえ、血圧のコントロールを改善するだけでなく、心臓や血管に顕著な効果をもたらし、心臓病や脳卒中のリスクを減らします」と話す。
「定期的な運動は、健康的な体重を維持し、骨粗鬆症を予防し運動能力を保つために、加齢につれてさらに重要になる、筋肉と骨を強化するのに役立ちます」
ウォーキングがかつてないほどラクで楽しくなった
私自身この方法を試してみたが、もう以前のウォーキングに戻ることはないだろう。
長くても30分で終わると分かっていることで、ずっとラクに向き合えるようになった。
歩く回数が増え、その時間をより楽しめるようになり(3分速歩、3分ゆっくりのやり方が、運動の時間をより早く感じさせると思う)、1日の平均歩数も数千歩増えた。
ワイリー医師は、「臨床的な観点からは、中程度の強度で一貫したウォーキング、特に日本式ウォーキングのように姿勢、呼吸、マインドフルネスを取り入れたものは、心臓や血管、メンタルヘルスをさらに向上させることができます」と話す。
日本式ウォーキングに最近目覚めた私としては、まったく同感だ。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。


