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劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と俳優の緒川たまきによる演劇ユニット・ケムリ研究室。2026年3〜4月に東京・シアタートラムでの上演が発表されていた新作公演のタイトル、公演詳細及びビジュアルが公開となった。

2020年の旗揚げ以来コンスタントに活動を続けているケムリ研究室。新作公演のタイトルは『サボテンの微笑み』。大正、昭和初期の日本を舞台に兄妹が暮らす家を訪れる人々の姿を描く。今回、モダニズムの時代特有の快活さを纏うビジュアルも公開。目を引く真っ白な背景に佇む緒川たまきとそっと寄り添うサボテンからは柔らかな作品の世界観が漂ってくる。

ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』

ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』

出演には主宰の緒川たまきの他、今年デビュー20周年を迎え、近作では映画『ドールハウス』や舞台『A Numberー数』など確かな演技力で実力派として活躍を続ける瀬戸康史、こまつ座『父と暮せば』の二人芝居が記憶に新しく、兄の瀬戸康史と初共演の瀬戸さおり、劇団「ふくふくや」の副座長を務め配信ドラマ『地面師たち』『私の夫と結婚して』で話題を集めニトリのCMもお馴染みの清水伸、劇作家・演出家としてコンスタントにプロデュース公演を上演する傍ら、俳優としても数多くの映像作品に出演し独自の存在感を残す赤堀雅秋、俳優として長年に渡り数多くの話題作に出演し近年ではナレーションや声優としての活動も高く評価を受ける萩原聖人、ムーンライダーズやKERAとのユニット「No Lie-Sense」として活動、近年は映像作品にも多数出演し本作が19年ぶりの舞台出演となる鈴木慶一と、彩り豊かな俳優陣が集結した。

東京公演は3月29日(日)〜4月19日(日)シアタートラムにて上演、その後兵庫・豊橋・北九州・新潟を巡演する。上演に向け、ケムリ研究室からコメントが到着した。

ケムリ研究室 コメント

ケムリ研究室はケラリーノ・サンドロヴィッチと緒川たまきの演劇ユニットです。これまで4回の公演を行いました。ひとつ目は大金持ちの娘が乞食のフリをして生活するコメディ。ふたつ目は安部公房原作の舞台化で、砂の谷に棲む女とそこを訪れた男の不条理劇。みっつ目は完全管理された世界での、記憶を巡るディストピア冒険譚。よっつ目はひとつ目の再演。振り返ってみれば、壮大な夢を追う物語ばかりを紡いでまいりました。さて、いつつ目の今作は、これまでのように波瀾万丈なお話ではなく、つつましい、生活者たちの小さな夢を、そっと掬いとるような物語を紡ぎたいと思っています。人々の心の中で大きくなったり萎んだりする、喜びやら、哀しみやら、名づけ得ぬ複雑な感情やらを、大正、昭和初期の可愛げのある日本語にのせてお届けします。どうぞご期待ください。
(本チラシより)