着衣着火の実験映像厚手の服や起毛素材など、「もふもふ」としたファッションになりがちな冬。
こんな時期、特に注意したいのが「ガスコンロとの距離」だ。
例年、ガスコンロの火が衣服に燃え移る事故などが相次いでおり、死者も出ている。
製品評価技術基盤機構(NITE)は1月29日、冬場に増えやすいガスコンロ事故について注意を呼びかけた。
5年間で7人が死亡
NITEによると、2020年から2024年までの5年間で、ガスコンロの事故は152件発生。
このうち、111件が火災になり、7人が死亡、7人が重傷、24人が軽傷を負っている。
事故の原因は、「誤使用・不注意」が最も多く、中でも、「火の消し忘れ」(17件)や「近くの可燃物に着火」(13件)が目立った。
そのほか、「ガスコンロの炎が着衣着火した」「ペットが操作ボタンを押してしまう誤点火」も4件ずつ確認されている。
実際に、2022年10月には奈良県で、60代の女性がガスコンロを使用中、衣服に火が燃え移り重傷を負う事故が起きた。
調理器具を動かした際、上腕部がコンロの炎に近づいたことが原因とみられているという。
着衣着火は毎年100人前後が死亡
火が衣服に移る「着衣着火」は、ガスコンロに限らず発生しており、総務省消防庁のデータでは、毎年100人前後が亡くなっている。
原因別では、「たき火」や「炊事中」の事故が多いという。
こうした事故を防ぐため、NITEは次の4点に注意するよう呼びかけている。
① 使用中は、衣服と炎の距離を意識する
② 点火・消火の確認を徹底し、離れるときは必ず火を消す
③ コンロやグリルの汚れを放置しない
④ ペットがいる家庭では、元栓を閉め、操作ボタンのロック機能があれば使用する
特に注意したいのは、炎は「見えている部分」だけに限らず、熱が周囲に広がっている点だ。
厚手の服では、衣服が過熱・着火しても気づきにくい場合がある。
また、起毛素材など毛羽立った衣服では、「表面フラッシュ現象」により、わずかな火の接触でも、炎が一気に走るおそれがある。
NITEは、火に近づきすぎないことに加え、防炎仕様のエプロンやアームカバーなどを活用することも、着衣着火対策として有効だとしている。


