アメリカ・コロラド州アスペンで開かれたトヨタUSグランプリの男子フリースタイルスキー・ハーフパイプ決勝で2位に入賞し、表彰台でポーズをとる米国代表のハンター・ヘス選手(2026年1月10日)オリンピック・アメリカ代表のスキー選手が、自国を代表するのは「複雑な気持ち」と語ったことを、トランプ大統領が激しく非難した。
フリースタイルスキーのハンター・ヘス選手は2月6日、強硬な移民取り締まりを推し進めるトランプ政権下でアメリカを代表することをどう感じているかを記者会見で尋ねられ、次のように答えた。
「今アメリカを代表するのは複雑な気持ちです。少し難しい。明らかに色々なことが起きていて、私自身あまり賛同できないことも多い。そう感じている人はたくさんいると思います」
「自分の道徳的な価値観と一致すると感じられる部分については、代表しているという気持ちになります。しかし、国旗を身に着けているからといって、アメリカで起きているすべてのことを代表しているわけではありません」
「どちらかというと故郷の友人や家族、私以前にこの国を代表してきた人たち、それにアメリカの“良い”と信じている部分を代表しているという感覚です」
この発言についてトランプ氏は2月8日、「アメリカのオリンピックスキーヤー、ハンター・ヘスは本物の負け犬だ。彼は『今の冬季オリンピックでは自分は国を代表していない』と言っている」とトゥルースソーシャルに投稿した。
「もしそうなら、代表選考に挑戦すべきではなかったし、チームにいるのは残念だ。こんな人物を応援するのは非常に難しい。MAKE AMERICA GREAT AGAIN!(アメリカを再び偉大に!)」
6日の記者会見でアメリカを代表することへの複雑な心境を語ったのは、ヘス選手だけではない。
2022年北京冬季オリンピックで金メダルを獲得したフリースタイルスキー代表クリス・リリス選手も、今大会でアメリカ代表として競技できることを誇りに思うとした上で、ICE(移民税関捜査局)の移民取り締まりに「胸が張り裂ける思いだ」と語った。
「私たちは国として、すべての人の権利を尊重し、市民やどんな人にも、愛と敬意をもって接することに力を入れるべきだと思います」
「オリンピックでは、競技する選手を見た人が、『これこそが、私たちが代表しようとしているアメリカなんだ』と感じてくれたらいいと思います」




