
暦のうえでは立春を過ぎましたが、もう少し手袋が手放せない“寒い冬”は続きそうです。
ウェザーニュースで「外出時に手袋を使っていますか?」というアンケート調査を実施したところ、約7割の68%が「使う」と回答しました(「いつも使う」20%、「ほぼいつも使う」18%、「たまに使う」30%)。
エリア別に見てみると、西日本ほど「使わない」の回答が増える一方で、北海道は「いつも使う」45%、「ほぼいつも使う」18%、「たまに使う」21%という結果でした。やはり北海道では手袋は必須アイテムという人が多いようです。

本皮や綿など様々な素材が用いられている手袋ですが、汚れてしまった場合に家庭での洗濯ができるのか、できるとすればどのような方法が適切なのかなど。NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に教えて頂きました。
素材によっては洗濯可能
綿、ウール素材は洗濯できるものが多い汚れてしまった手袋を、家庭で洗濯することはそもそも可能なのでしょうか。
「手袋は素材によって、水洗いができるものと、できないものがあります。タグに表示されている洗濯表示を必ず事前に確認してください。
タグにある桶のマークに『×』とあれば水洗いはできません。具体的には本皮製など水に弱い素材の手袋が、これに該当します。
数字が書いてあれば洗濯機で洗うことができます。数字は水温の上限値を示しています。綿、ウール、ナイロン製などの素材は洗濯できるものが多いです。

『手のマーク』が書かれていたら、手洗い推奨です。線が2本の場合でも“失敗しないか不安”と感じたら、手洗いにしたほうがいいでしょう」(鈴木さん)
家庭での洗濯が可能な素材の場合、どの程度の頻度で行えばいいでしょうか。
日常使いの防寒用手袋は、汚れが気にならない場合でも週に1度程度は洗濯したほうがいいでしょう。特に内側の汗をかきやすい手のひらが当たる部分は、汗や皮脂が付着した汚れが付着しがちです。そのままにしていると、シミやカビはもちろん、悪臭の発生にもつながってしまいます。
それぞれの素材の注意点と洗濯方法は、次のとおりです」(鈴木さん)
「本革」のお手入れ方法
本革製は基本的に水洗い不可の手袋が多い革製手袋は日頃のお手入れが大切です。乾いた布で優しく拭いて、汚れが落ちなければブラシをかけましょう。
小さな汚れは濡らした布を固く絞って拭きます。質のいい消しゴムや食パンでこするのも効果があります。
全体を柔らかい布で乾拭きをしたのちに皮革用クリームを少量布に付けて磨き込むようにしましょう。
お手入れの後は、風通しのいい場所で陰干しします。天日干しやドライヤー使用は硬化やひび割れの原因になり、一番の悪影響を与えてしまいますので、控えてください」(鈴木さん)
「合成皮革」のお手入れ方法
ストレッチ素材などポリウレタンを含むものは、製造から数年後(4年くらいが目安)に寿命が来ます。それを意識して使用しましょう。
また、表面がベタついたり素材が剥がれてきたりするのは劣化の証拠ですから、洗濯してはいけません。
汚れが付いたら、柔らかいタオルを水に浸して固く絞り、表面を優しく拭いてください」(鈴木さん)
「綿・ウール」のお手入れ方法
綿やウール製も慎重なお手入れが必要「綿やウール製の手袋は繊維が繊細なので縮みやすく、洗濯の際には注意が必要です。特にウールは摩擦でフェルト化しやすく、慎重な取り扱いが必要です。
綿製の手袋を洗濯機で洗う場合は、ネットに入れて、『手洗いモード』を使用します。手洗いの場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして押し洗いしてください。どちらも洗剤が残らないように、すすぎをしっかりとおこなうようにしましょう。
ウール製の手袋に毛玉が付いていたら、洗濯の前にハサミか毛玉取りでカットしておきましょう。ウール専用洗剤を使い、常温で手洗いをします。強くこすると縮んでしまいますので、押し洗いを基本として短い時間で洗い終え、すすぎもしっかりと行ってください。
綿もウールも洗濯の後は型崩れを防止するため、形を整えてからタオルで水気をよく吸い取って平干しします。ハンガーなどに吊るすと伸びてしまいますので、控えてください」(鈴木さん)
「ナイロン」のお手入れ方法
洗濯機の場合は必ず洗濯ネットに入れて、『手洗いモード』か『弱水流』を使用してください。手洗いの場合はぬるま湯を使い、優しく押し洗いをすると長持ちにつながります。
乾燥は直射日光を避けて、陰干しでしっかりと自然乾燥してください。劣化の原因になるので、乾燥機は使わないようにしましょう」(鈴木さん)