1 Hotel Tokyoのロビー植物に囲まれたエントランスを入り、ホテルロビーのある38階直通のエレベーターに乗ると、安らぐ独特の香りに包まれる。リラックスミュージックにのせて、鳥の囀り音が聞こえる。
環境への配慮と洗練された高級感が共存するサステナブルラグジュアリーホテル「1 Hotel Tokyo」が3月5日、東京・赤坂に開業した。
「1 Hotels(ワンホテルズ)」は2015年からアメリカやヨーロッパを中心に展開しており、東京は13施設目。「天空のサンクチュアリ」となるべく、赤坂トラストタワーの38階から43階に、全211室を構える。
1 Hotels Tokyoの客室「1 Hotels」ブランドの原点には、「私たちの住むこの地球は、たった1つ=1 World」であり、「世界を旅する人々こそ、その世界を大切にすべきだ」という思想がある。
今回の日本進出にあたり、「1 Hotels」を展開するスターウッド・ホテルズのラウル・レアルCEOは、日本の文化について「昔から自然との共生を大事にしてきた」と解釈。その上で「日本の価値観は1 Hotelsの価値観と、非常に共通したものがあると思っている」と語っている。
「足るを知る」
豊かなグリーンウォールや潤沢な植栽、日本の職人技が光るディテール、ブランドを象徴する大谷石。自然が映える館内には、都会の喧騒を忘れさせてくれるような空間が広がっている。
エレベーターを降りるとブランドの象徴である大谷石やグリーンが迎えてくれるしかし、洗練されたデザインの基盤には、環境に配慮された設計や運営がある。
「1 Hotel Tokyo」では、スマートな高効率システムや包括的な節水対策、再生素材の活用や、地域由来の素材の利用などに取り組み、建築物の環境性能の評価制度「CASBEE」で最高のSランクを取得している。
館内では、そうした「工夫」が遊び心と共に随所に散りばめられている。
左上から時計回りに、環境配慮の工夫が施されている各客室のカードキー、砂時計、ハンガーそしてウォータータップ客室には、ホテルの部屋によく置いてあるペットボトルの水の代わりに、ウォータータップを完備。ルームキーや常備されているグラス、ハンガーなどのアメニティは、リサイクルやアップサイクルでできたアイテムを採用している。シャワールームには、「水は無限ではない」とリマインドしてくれる砂時計が設置されている。
変化を促すプラットフォーム
こうした取り組みについて、同ホテル総支配人の小南正仁氏はこう語る。
「例えば、客室には使い捨てのプラスチックは全くございません。そうした気づきを与えることによって、お客様がチェックアウトされた時に、それを思い出し、日常生活で少しでも変化があれば嬉しいと考えています」
1 Hotel Tokyo 総支配人の小南正仁氏1 Hotelはただリラックスし楽しむホテルではなく、訪れるゲストに気づきをもたらし変化を促すプラットフォームでもあるのだ。
「私たちは単なるホテルブランドではなく、変革のためのプラットフォームだという風に考えております。しかしそれは何かを強制するわけではなく、我慢をすることでもなく、押し付けをすることでもございません。日々の生活に自然に寄り添い、無理なく取り入れられる、そういう工夫を重ねること。そして『足るを知る』という美しさを心地よく感じていただくこと。それがこのホテルに込めたものです」
バー「Spotted Stone」
自然光が差し込むプールホテルには、シグネチャーレストラン「NiNi」、日本のクラフトジンが主役のバー「Spotted Stone」、ウェルネスに配慮した選択肢を提供するカフェ「Neighbors Café」の3つの飲食施設に加え、Bamford Wellness Spa、自然光が差し込む屋内プールや24時間利用可能なジムも備えている。


