2026年7月16日(木)~8月2日(日)新国立劇場にて、『20の物語-週末を、劇場で-』が上演される。当初、『11の物語(仮)』として発表されていた本公演だが、この度、正式タイトル、参加演出家および上演作品20演目が決定した。
小川絵梨子演劇芸術監督の任期ラストを飾るこの“フェスティバル“は、「出来る限り気軽に演劇に触れて、より多くのお客様に劇場に足を運んでいただきたい」という小川監督の願いから企画された。古今東西、古典から現代劇まで、短編・中編を中心に集めた珠玉の20の物語を、毎週木曜日から日曜日まで、3週にわたり、週替わりで上演する「週末は、劇場で物語に浸ろう」。そんな風に、日常の延長線で演劇を楽しんでいただけるような、ひとときを届ける。
プログラムの中には、こどもも楽しむことができる公演として『ベッカンコおに』『チョコレート・アンダーグラウンド』『ごっちん』を上演するほか、さらに児童文学の読み聞かせも行われる。『チョコレート・アンダーグラウンド』は、一年間をかけて試演を重ね、作品をディベロップメントさせていく「こつこつプロジェクト」の第三期(2024年夏~2025年夏)にて、鈴木アツトが取り組んできた作品。アレックス・シアラーの児童小説を原作とした本作を、この度「20の物語」のラインアップの一つとして上演する。そして、『ベッカンコおに』『ごっちん』「読み聞かせ」の3つのプログラムは、入場無料公演として上演。こちらは小劇場の客席を飛び出し、小劇場のホワイエや新国立劇場 情報センターで上演する。
『チョコレート・アンダーグラウンド』出演者
さらに、特別企画として、新国立劇場の財産ともいえる「シェイクスピア歴史劇シリーズ」のメンバーが再集結し、『マクベス』をリーディング形式でおくる。本来は2時間を超える戯曲だが、今回は小田島雄志による翻訳を、その孫であり、新国立劇場でも数多くの作品の翻訳を手掛ける小田島創志が構成。シリーズ全作を手がける鵜山仁の演出により、物語の精髄を1時間半にぎゅっと凝縮して届ける。出演は岡本健一、中嶋朋子、木下浩之、一柳みるといった、歴史劇シリーズお馴染みの布陣。贅沢かつ濃厚な90分を楽しみにしよう。
『マクベス』出演者
上演時間は、40分のものから100分前後のものまでヴァリエーション豊かに取り揃えられており、多彩な演目をより気軽に楽しむことができる、お得な「半日券」も用意されている。
世界中の様々な作品を一挙に味わえる、新国立劇場ならではの特別な夏。週末を、劇場で過ごしてみてはいかがだろうか。
小川絵梨子 演劇芸術監督よりメッセージ
『20の物語 –週末を、劇場で–』では、日本、アジア、欧州、米国などから集めた多彩な作品をお届けいたします。演劇史に残る名作から現代作品、日本であまり上演されていない作品まで、さまざまな「物語」が舞台の上で語られていきます。まるで劇場の本棚をひらくように、時代や国を越えて広がる 20 の物語との出会いの旅をお楽しみいただけましたら幸いです。
この中で、こつこつプロジェクトを経てお届けする『チョコレート・アンダーグラウンド』を含む4つのプログラムは、お子さまにも楽しんでいただける公演となっております。さらに特別企画として、長年にわたり新国立劇場でシェイクスピア歴史劇シリーズを作り上げてくださったチームが再結集した『マクベス』のリーディング公演も行います。演出家の方々には、この8年間の芸術監督在任中に共に作品を作ってくださった皆様に加え、今回初めて本劇場にご参加くださる方々もお迎えすることができました。また俳優陣には、新国立劇場演劇研修所の修了者の方々にも多くご参加いただいております。
なお、新国立劇場では、インターネット小口寄附にて使途をご指定いただけるご寄附を募っております。私の芸術監督在任期間中に、演劇公演へのご支援としてお寄せいただいたご寄附を、このたび本企画「20の物語」の公演に活用させていただくこととなりました。改めまして、温かいご支援をお寄せくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
演劇鑑賞の入り口として、また演劇を愛するすべての方々に、この「20の物語」という物語集をお届けさせていただきます。そしてこの場をお借りして、8年間にわたり新国立劇場の演劇に関わってくださった皆さま、劇場へお越しいただいた皆さま、関心を寄せてくださったすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。