アメリカ・ワシントンD.C.の連邦地裁は3月31日、トランプ大統領が進めているホワイトハウスのボールルーム(舞踏会場)建設計画を一時的に差し止める決定を言い渡した。
裁判所は判決で「議会が法的な承認を与えるまで、このプロジェクトの建設は停止しなければならない」と述べている。
歴史的建物を取り壊し、豪華ボールルームを建設
トランプ氏は2025年10月、ボールルーム建設のために、歴史的な建造物であるホワイトハウスのイーストウィング(東棟)をすべて取り壊した。
【画像】取り壊されたイーストウィングと建設中のボールルーム完成予想図
この建設計画に異議を申し立てたのが、歴史的建物の保存活動を行うナショナルトラストだ。
同団体は2025年12月、議会の承認を得るまで建設を一時的に差し止めるよう求める訴訟を起こした。
連邦地裁は3月31日の判決でこのナショナルトラストの申し立てを認め、議会の承認を得るまで建設を仮差し止めする処分を言い渡した。
リチャード・レオン判事は「アメリカ合衆国大統領は、将来世代のファーストファミリーのためにホワイトハウスを守る管理者である。しかしその所有者ではない!」と判決文の冒頭で記している。
一方で、ホワイトハウスの安全や危機管理に必要な建設作業は差し止め命令の対象外とした。
AP通信によると、トランプ政権は判決後に控訴。トランプ氏は判事は間違っているとトゥルースソーシャルで反論し、4億ドルがかかる見込みのボールルームについて「民間からの寄付で建設されており、税金は一切使われないので、議会の承認は必要ない」と主張した。
トランプ氏は3月29日には大統領専用機内で記者団にボールルームの完成予想図を披露して、美しい仕上がりになるとアピールしていた。
その一方で、ボールルームの下に巨大な軍事施設を作っているとも発言。ボールルームは実質的にその軍事施設のための「小屋」だとも述べた。




