通信サービス料金の請求・回収業務を行う「NTTファイナンス」(東京都)が3月25日、実際の詐欺電話の手口を再現した動画2本を特設サイトなどで公開した。
警視庁匿名・流動型犯罪グループ対策本部と連携した取り組みで、動画はスマートフォンでの視聴に最適化した縦型形式で制作。
幅広い世代への注意喚起を目的としており、被害防止には本人の意識だけでなく、家族による見守りや声かけが重要であることも伝えている。
【動画】「今すぐ30万円…」詐欺の手口を再現した縦型動画がこれだ
「今すぐ30万円ですか?」
NTTファイナンスによると、動画はドラマ仕立てで制作され、詐欺の手口を“疑似体験”できる内容となっている。
1本目は、「NTTファイナンスを装ったSMSによる未納料金請求詐欺」がテーマ。女性が「え?今すぐ30万円ですか?」と戸惑う場面から始まる。
スマートフォンに届いたのは、「NTTファイナンスより重要なお知らせ」と書かれたSMS(ショートメッセージサービス)。
記載された電話番号に連絡すると、自動音声で「未納料金が発生しており、法的措置に移行する」と告げられる。
不安を感じた女性がオペレーターに繋ぐと、“紳士的”な男性が応対。「昨年4月に登録されたサイトの料金が未納になっている」と説明される。
心当たりはなかったが、相手の説明に押される形で名前や住所を伝えてしまい、「違約金や遅延金を含め、30万円を今すぐ支払う必要がある」と煽られる。
支払いをためらうと、「このままでは裁判になる」と言われ、「政府の救済制度で95%が後日返金される」と持ちかけられるーー。
このような手口による被害が確認されている。
なお、NTTファイナンスは、SMSや自動音声で未納料金の請求や法的措置への移行を通知することは一切ないという。
詐欺の手口を再現した縦型動画一つでも当てはまったら詐欺
また、NTTファイナンスは「NTTファイナンスや警視庁を装った詐欺グループからの預金残高要求」に関する別の動画も公開している。
特設サイトでは、「次の項目に、当てはまっていませんか?」というチェック表も提示。
「突然の連絡(電話・SMS)」「不安を煽られる(今日中・停止など)」「支払い誘導(支払い・URL)」については、「ひとつでも当てはまったら、詐欺を疑ってください」と呼びかけている。
NTTファイナンスの広報担当者は、「動画のように実際の詐欺の手口は非常に巧妙。考える隙を与えず金銭を要求してくるため、チェック表に当てはまることが一つでもあれば電話を切り、すぐ第三者に相談してほしい」と話した。


