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イギリス・ロンドンに、タイプライターで絵を描くアーティストがいます。名前は、ジェイムズ・クックさん。ジェイムズさんは、建築の仕事に携わりながら、趣味として作品をSNSに投稿していました。しかし、メディア掲載やコラボ依頼が増たことをきっかけに、現在はアーティストとして活動しています。

【映像】ジェイムズ・クックさんがタイプライターで描いた渋谷スクランブル交差点

▼タイプライターで描いたとは思えないリアルな風景の数々

これまで制作してきたのは、おなじみのロンドンバスや、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルといった世界各地のランドマーク。さらには、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』をはじめとした名画の再現など多岐にわたります。

記号やアルファベットを器用に使い分け、文字の密度で陰影を表現するその手法は、まるでペン画のような仕上がりです。

▼東京の“あの風景”もタイプライターで再現

ジェイムズさんが2026年に新たに制作したのは、渋谷スクランブル交差点。

歩行者の服装、車のデザインまで一つひとつ異なり、渋谷のにぎわいが細やかに表現されています。よく見ると、看板のひとつにはジェイムズさんの名前がカタカナで描かれています。

SNSに投稿された制作風景には、「言葉を失った」「ワオワオ」「人間ワザとは思えない」など、おどろきの声が寄せられています。

ジェイムズさんは、自ら撮影した何枚もの写真を組み合わせて作品の構想を練ることで、写実的なアートを生み出してきました。

ときにはイメージ構想だけで実制作と同じくらいの時間を費やし、ひとつの作品を完成させるまでに約1カ月を要することもあるのだとか。1年に制作できるのは、11〜12作品ほどです。

▼細部を観察すると見えてくる“物語”

ジェイムズさんは学生時代、重度の脳性まひを抱えながら活動したタイプライターアーティスト、ポール・スミスさんの作品に出会い、衝撃を受けたといいます。

その技法を研究し、自身のアート制作に落とし込んできました。

ポールさんの作品との大きな違いは、ジェイムズさんの絵には独特の“にぎやかさ”があることです。

例えば、渋谷スクランブル交差点の絵には、自撮り棒を掲げて体を反らせている人や、大きなケーキを運んでいる人、道路のくぼみに足を取られそうになっている人の姿が。

こうしたアイデアの多くは、スタジオへの通勤途中に見る光景や実体験が元になっています。

BuzzFeedは、ジェイムズさんに詳しく聞きました。

「人々の陽気な交流や、ある歩行者をきっかけに周囲がカオス状態になったりする場面を絵に足すのが好きなんです」

「道路のくぼみについて話すと、そもそもロンドンの道にはくぼみがすごく多くて、ある日私の車のタイヤがはまってしまったんです。そうした自分自身の体験を、東京の街並みにひそかに隠すのも、おもしろいだろうなと思っていました」

▼遊び心の奥に込めた、人々へのメッセージ

こうしたジェイムズさんならではの作風の背景には、アメリカの写真家ジョエル・マイヤーウィッツ氏の哲学があるといいます。

「ジョエルは、スピードを緩め、じっくりと時間をかけて自分の周りの世界を観察することの大切さについて語っていました」

「人々がその場を通り過ぎる様子を忍耐強く見つめることで、日常のささやかで一瞬の出来事にも目を向けられるようになると、ジョエルは考えていたんです。それは、大切な何かに気づかせてくれるような瞬間です」

「私の作品では、一人ひとりを細かく描くことで、人込みの風景を活き活きとさせています」

「みんなが少し違う行動をしているというのは、人それぞれに物語があるということを示しています」

「そうすることで、かすかに社会的メッセージも込めているんです。忙しい都会では、お互いに至近距離にいるにも関わらず、会話をすることも交流することも滅多にありませんから」

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