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カルビーが包装を白黒に切り替える「ポテトチップス」(同社提供)カルビーが包装を白黒に切り替える「ポテトチップス」(同社提供)

カルビーは5月12日、「ポテトチップス」などの包装を白黒に切り替えて販売すると発表した。同社は中東情勢の緊迫化に伴う一部原材料の調達不安定化を受け、商品の安定供給を最優先とする観点からの当面の対応策だとしている。

SNSでは「原料不足以外にも戦争という現状への警告の意図があるのでは」「さすが広島発の企業としての反戦の姿勢」といった反応があった。

ハフポスト日本版はカルビーに、白黒の包装への切り替えの理由について取材した。

【画像】「シ、シュール!」白黒包装のポテトチップスには「石油原料節約パッケージ」の文字が。スーパーの棚に並んだらディストピア感が出そうかも。

白黒包装にSNS賛否「反戦の企業姿勢」「応援します」/「過剰反応」「反日」

カルビーの発表によれば、今回パッケージに使用する印刷インクの色数を従来仕様から2色に変更するのは「ポテトチップス」「かっぱえびせん」、「フルグラ」など14品で、5月25日週より店頭で順次切り替えて販売するとしている。

これに対し、SNSでは「見慣れたものから色が奪われる視覚的なインパクトが戦争という現実をわかりやすく現している」「あなたの間近で起こってることです、こうして日常が侵食されていってるんですよというメッセージに感じる」「その場しのぎをしない姿勢でいてほしい。応援します。白黒になってもポテチ買う」といった意見が広がった。

また、カルビーの前身となる松尾糧食工業株式会社が1949年に広島市で設立されたことを踏まえ、「広島で創業してるもんね、戦争反対に決まってるもんね」「カルビーは広島じゃけえ」という声もあった。

その一方で、今回の白黒包装への変更について、一部のユーザーから「ナフサ不足を強調し、高市政権の粗を顕在化させるための印象操作」「どう考えても過剰反応。カルビー上層部に左翼思想と陰謀論に染まった者がいるのでは」「反高市首相派がいる」「反日」といった極端な意見もあった。このような根拠のない意見に対しては、反論も多く見られる。

カルビー「社会的なメッセージはございません」

ハフポストの取材に対しカルビーは「今回の背景は、印刷で使用するインクおよびそれを溶かす溶剤が石油由来の原料で出来ており、それらの供給が不安定になっているためです。商品の安定供給を最優先とする観点から今回の施策の実施にいたりました」と説明。

白黒の包装への変更を通じて、消費者に現在のナフサ不足の危機や戦争などを認識させたり、警鐘を鳴らす意図はあるかという問いには、「社会的なメッセージはございません」とコメントした。

農林水産省、カルビーにヒアリング

農林水産省は5月12日、カルビーの担当者からこの変更についてのヒアリングを行った。

SNSでは、「ヒアリング(圧力)」「なんでパッケージのデザイン変えただけで政府に因縁つけられるの?」との声も相次いでいる。政府はナフサの供給に問題はないとする見解を示しているのに対し、カルビーは白黒包装への変更理由を「供給が不安定になっている」としており、現場の説明と食い違いがあるためだ。

TBS NEWS DIG Powered by JNNによれば、農水省はヒアリングの経緯について、「カルビー側から要望があり、連休前から予定されていた」と説明。57の資材について流通実態の調査を行っているとしている。

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