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11歳でイギリスへ渡り、音楽と向き合い続けてきた若きヴァイオリニスト・島谷美賀子。イギリス最古の音楽学校であるパーセル・スクール、そして名門・英国王立音楽院で研鑽を積み、2023年には首席で卒業。在学中からイギリス各地でのコンサート活動、そして数々の国際コンクールで実績を重ねながら、近年はSNSを通じてクラシック演奏動画を配信するなど、精力的に活動している。

そんな島谷が、2026年7月、自身最大規模のソロ・コンサートを浜離宮ホールで開催する。開催を間近に控え、リサイタルへの想いをきいた。

―― 7月のリサイタル、開催が迫ってきましたね! まずは率直に、今回のソロ・リサイタルが決まった時のお気持ちから聞かせてください。

率直に、とてもワクワクしました!東京でこのような大きなホールでリサイタルをさせていただくのは2年ぶりとなります。またこうして開催できることを本当に嬉しく思うと同時に、前回は大学を卒業したばかりだったので、この2年間で積み重ねてきた経験や成長を感じていただけるステージにしたいという気持ちを強く持ちました。

――会場はあの「浜離宮朝日ホール」ですね。クラシックファンにとっても特別な場所ですが、島谷さんにとってはどんな存在ですか?

浜離宮朝日ホールは、私にとって憧れでもあり、大好きなホールです。これまでにオーケストラの公演などで演奏させていただいたり、観客としても何度も演奏を聴きに伺ったことがあります。

今回は私にとって過去最大規模のソロリサイタルとなります。この特別な場所で演奏できることを、とても幸せに感じています。

―― 今回のリサイタル、ずばり一言でいうと、どんな「テーマ」ですか?

前半のテーマは「優雅」、後半のテーマは「葛藤」です。

まず前半では、モーツァルトやクライスラーなどオーストリア出身の作曲家による小品を中心に、宮廷音楽やウィンナ・ワルツなど、ヨーロッパの優雅な世界をお届けします。

そして後半のブラームスのヴァイオリンソナタ第3番では、心の奥底に秘めた揺れ動く感情や、抑えきれない情熱がぶつかり合う世界を表現します。

前半の華やかで優雅な世界と、後半の深く情熱的な世界。その対照的な魅力を、一つのリサイタルの中で楽しんでいただけたら嬉しいです。

――1年の中でも、7月というこのエネルギーあふれる「夏のタイミング」でソロに挑むことへの想いはありますか?

夏は音楽への熱量が自然と高まり、演奏にもいつも以上にエネルギーを込められる季節だと感じています。今回のリサイタルでも、夏らしいパワーあふれる特別な時間をお届けできればと思っています!

――今回のプログラム(曲目)の中で、島谷さんが「特にここに注目して聴いてほしい!」という、お気に入りの一曲を教えてください。

どの曲も大好きでお気に入りなのですが、その中でも一番注目していただきたいのは、エルンスト作曲の「夏の名残のバラ」です。

とても技巧的なことで有名な作品で、演奏する側としては常に緊張感のある作品ですが、この曲の一番の魅力は、華やかな技巧の中に、素朴でノスタルジックな雰囲気を持つアイルランド民謡の歌の美しさを感じられるところだと思います。その歌をどう表現するかが、この曲の本当のチャレンジ、そして一番面白いところでもあります。

コンサートでは、テクニックだけではなく、その奥にある美しい歌や情景まで是非注目していただきたいです!

――ピアニスト原嶋唯さんとの共演で、楽しみにしていることはありますか?

原嶋唯さんとは今回が初めての共演になります!

今回のプログラムでは、優雅な世界から重厚で情熱的な世界まで幅広い表情が求められるので、原嶋さんとどのような音楽を作り上げていけるのか、私自身とても楽しみにしています。

初共演だからこその新鮮さや、お互いの音楽から生まれる化学反応も大切にしながら演奏できたらと思っています。ぜひ当日は、ピアノの響きにも注目して聴いていただけたら嬉しいです。

原嶋唯

原嶋唯

――当日はどんなリサイタルにしたいですか?

「ヴァイオリンリサイタル」と聞くと、堅苦しいイメージを思う方もいらっしゃるかもしれませんが、気軽にクラシックを楽しんでいただけるような時間にしたいと思っています。

特に前半は、明るく気品のある小品を中心に、どなたでも自然に心が晴れやかになっていただける曲目にしました。また、当日お渡しするプログラムノートでは作曲家や曲の背景だったり当時の時代背景などを紹介しているので、今から100年以上前の音楽が生まれた街の風景、空気感、宮廷の様子、そこに広がっていた世界観など、想像を膨らませながらロマンを感じていただけたらと思います!

――最後に、この記事を読んでいるSPICE読者の皆さんへ、一言メッセージをお願いします!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

今回のリサイタルは、私にとって大きな挑戦でもありますが、その分たくさんの想いを込めて準備しています。

クラシックが好きな方はもちろん、普段あまり聴かないという方にも、生の演奏だからこそ伝わる音や空気感を会場で感じていただけたら嬉しいです。

7月18日、浜離宮朝日ホールで皆さまにお会いできることを心より楽しみにしています!

【なぜ今、このリサイタルを開くのか】私の想いをお話しします!