新宿で行われた「同性婚を願う街頭アクション」(2026年7月17日)「同性婚はうちらの権利」「うちらの存在無視するな」
東京・新宿で7月17日、結婚の平等を求める「同性婚を願う街頭アクション」が行われ、集まった人たちがレインボーフラッグやプラカードを手にして「歴史を変えよう」と声を上げた。
「同性婚」や「結婚の平等」と呼ばれる法律上同性カップルの婚姻は、これまでに40の国や地域で実現している。
結婚の平等は基本的人権の一つとみなされ、多くの先進国で実現している。しかし日本では与党・自民党の高市首相は「同性婚は反対」と発言しており、結婚の平等を保障する法律が作られる気配はない。G7で国による法律上同性カップルの法的保護がない国は日本だけになっている。
その日本でも、2019年に結婚の平等を求める「結婚の自由をすべての人に」訴訟が始まり、最高裁での審理を残すのみとなっている。
今回の街頭アクションは、この最高裁での判断を前に連帯し、結婚の平等実現を求める声をあげるために実施された。
結婚の平等を求めるプラカードが掲げられた(2026年7月17日)企画したのは、結婚の平等実現を目指して連帯するためのプラットフォーム「PRIDE ACT JAPAN」だ。
プラットフォームを始動させたクリエイティブディレクターの辻愛沙子さんは「私たちは、同性婚が実現するか否かの大きな分岐点にいます。それを前にして何もしない、待っているわけにはいかないと思い、プロジェクトを立ち上げました」と語った。
街頭アクションでマイクを手にする立ち上げ人・辻愛沙子さん(2026年7月17日)新宿駅東口で19時から始まったアクションでは、多くの人たちがDJの音楽やコールに合わせて「婚姻平等」「家族になれるのまだですか?」と叫び、同性パートナーとの結婚を望む人や結婚できなかった人たちがスピーチに立った。
ノンバイナリーのまあやんさんは、「人々の理解が進んでから制度を変えるべきだという人もいるけれど、制度を作ることで社会が変わるんです。法律や制度が、人々の理解を育てる」とスピーチで語った。
まあやんさんは、8年間一緒に暮らし、共に人生を歩もうと考えていた法律上同性パートナーがいたものの、相手の親や親戚から「同性のパートナーなんて言語道断」と大反対され、最終的に別れを選んだという。
スピーチで「もしあの時、社会や制度が『あなたたちも家族になれる』と背中を押してくれていたら、未来は違うものだったんじゃないかなと思います」と振り返り、今必要なのは慎重な議論ではなく、制度だと訴えた。
スピーチをしたまあやんさん(2026年7月17日)街頭アクションには、性的マイノリティへの偏見や差別をなくし、平等な社会にするために共に活動するアライ(支援者)の人たちも連帯した。
タレントのシェリーさんは、街頭アクションに寄せたメッセージで 「(結婚の平等が)法律で認められることで、生きやすくなる人、子どもたちがたくさんいます。これからの世代や、これまで見放されてきた方々のためにも、早く実現させなければいけないと思います。今こそアライの頑張り時です」と共に声を上げることの重要さを強調した。
SNSには、#同性婚を願う街頭アクション0717 のハッシュタグと共に「連帯します」「同性婚はみんなの権利」「同じ人間なのに結婚できないのはおかしい」などの声が投稿されている。
「結婚の自由をすべての人に」訴訟は全国5カ所で計6件の裁判が行われ、高裁では5件が違憲、1件が合憲と判断されている(地裁は5件の違憲/違憲状態と1件の合憲)。
最高裁では15人の判事全員が集う大法廷で審理されることが決まっており、早ければ2026年に判決が言い渡される可能性がある。


