肉チョモワンマンライブ2026『大決戦』 DAY1「大一番」
2026.7.4 Kアリーナ横浜
それぞれが実力派の歌い手として絶大な人気を誇るGeroとめいちゃん。そのふたりがユニットとして活動してるのが肉チョモランマである。彼らは2019年から動画配信をスタートさせ、その内容の面白さから登録者数も爆増。2022年には肉チョモランマとして1stアルバム『怪獣』をリリースし、2023年には肉チョモランマ初となるワンマンライブ『【神回】肉チョモランマが初ワンマンやったら、ぴあアリーナ2daysでわろたwww』をぴあアリーナMMで開催(11月3日・4日)。もちろん両日ともパンパンの動員で、その注目度の高さを見せつけた。
2024年の6月以降、めいちゃんの無期限活動休止により、肉チョモランマも活動もストップしたが、約1年後の2025年6月にめいちゃんが活動を再開。そして、今年はなんと7月4日・5日の2日間にわたり、横浜Kアリーナで『肉チョモランマ ワンマンライブ2026『大決戦』』の開催が決定! ちなみに7月4日のDAY1「大一番」は「Gero vs めいちゃん」として、7月5日のDAY2「修羅場」には彼らの盟友ゲスト(天月、あらき、ウォルピスカーター、志麻、センラ、そらる、超学生)が大集結するという超豪華な内容となった。ここでは、その2日間にわたる公演の詳報をお届けしよう。
7月4日のDAY1「大一番」は、「Gero vs めいちゃん」ということで、肉チョモランマの楽曲に加え、Geroとめいちゃんがそれぞれのソロ曲を披露するという構成。ある意味、ふたりによるガチンコ勝負と言えそうだ。開演前から客席ではグリーン(Geroカラー)とオレンジ(めいちゃんカラー)のペンライトが瞬き、ワクワクした空気が充満。そんな中、場内のBGMが急激にアップすると、続いてプロレスのオープニングを思わせるアナウンスが響く。Geroは“尼崎の狂犬”、めいちゃんは“埼玉が生んだ問題児”と紹介され、観客は大いに沸いた。紹介アナウンスを受け、Geroとめいちゃんがステージ中央から登場。すかさず肉チョモランマでも人気のある歌ってみた曲「マトリョシカ」へ。早くも客席からは拳も上がり、曲に合わせて声も出る。冒頭からエモい展開だが、このあとに披露したのが超キラキラの青春ソング「君の可愛いがバレませんように」、そしてGReeeeN(現GRe4N BOYZ)提供の元気ソング「ピポ」が続く。アッパーなサウンドを受け、Geroもめいちゃんも観客に手拍子を要求。3曲目にして熱い一体感を生み出した。
Gero
めいちゃん
3曲が終わったところでMCタイムへ。「始まりましたね、肉チョモ!」とGeroが興奮気味に口を開くと、めいちゃんも「すっごい人がいる!」とビッシリと観客が入った場内を見て驚いている様子。そしてGeroの「いつものやつ、やりませんか!」という呼びかけで、「せ~の! 肉チョモ~~~~!」と、観客全員と一斉に声出し。ファンとのチームワークは相変わらずだ。
ここで本編はソロ曲のブロックへ。まずはGeroが「CH4NGE」で勝負。「フィラデルフィア」では、ダークな雰囲気の曲に合わせ、クールなラップを披露。この幅広い表現力には圧倒されるばかりだ。歌の実力を存分に見せつけたGeroは続くめいちゃんにバトンを渡す。
Gero
めいちゃんは「皆さん、盛り上がってますか~!」と叫び、「右肩の蝶」へ。ブラスアレンジやピアノをフィーチャーしたサウンドに大人っぽい歌詞を乗せていく。もしこの日、初めてめいちゃんのライブを見たという人がいたなら、“こういう曲も歌うのか!”と驚いたはず。次の「SAKKI」でもパワフルなロックチューンを響かせて、幅広い歌唱能力を開放した。
めいちゃん
ふたりが存分に個性を戦わせたところで、ステージは再び肉チョモランマのパートへ。中毒性のあるメロディーに定評のあるフレデリックの提供曲「閃光」、そして夏直前の今聴きたくなるMrs. GREEN APPLEの「青と夏」などを、Geroとめいちゃんが爽快に歌唱。ポップではあるけれど、いずれも歌のスキルが試される楽曲を難なくこなすふたりの歌のうまさはさすが。
肉チョモランマ
ここで中盤を前に2回目のMCタイムへ。めいちゃんが「めっちゃ楽しい!」と笑顔を見せればGeroも「俺ら勝手に楽しんでるけど(笑)」と、いい表情。絶好調のライブは、このあと2度目のソロコーナーへ。今度はめいちゃんが先攻だ。曲は「フォニイ」。歌い出しで場内からは歓声があがる。難しい展開の曲もめいちゃんにかかれば軽やかな楽曲に変貌する。続く「ブリキノダンス」も息継ぎする間もないほどのハイパーチューン。この選曲に場内の熱狂度はさらに上昇する。
めいちゃん
めいちゃんが観客をヒートアップさせたあとに再びGeroが登場。先ほどまでオレンジ色のペンライトに染まった客席はあっという間にグリーンに変わる。Geroは「ドーナツホール」をチョイスし、これには観客も拳を振り上げて反応。会場が一丸となってGeroを盛り立てた。このまま手を緩めることなく、Geroはついに「うどん」を投下。もしかしたらこの曲を聴きに来た……という人も多いのでは?と思うくらい破壊力抜群の鉄板曲。サビに合わせ、観客も腕をグルグル回しながら体を揺らすという全員参加型のパワーチューンだ。Geroは得意のメタルシャウトを連発しながら2万人の観客を「うどん」パワーでまとめあげた。曲が終わるとGeroは「めいちゃんカモ~ン!」とめいちゃんを招集。肉チョモランマで5月に歌ってみたを投稿した楽曲「ワールズエンド・ダンスホール」へ繋げた。さすがに観客とのコール&レスポンスは完璧。
Gero
肉チョモランマ
こうして、本編はついに最終ブロックへ。Geroは「次のコーナーはお互いの歌を歌ってみようコーナー!」と紹介。まずはGeroがめいちゃんの「小悪魔だってかまわない!」を、めいちゃんがGeroの「金曜日のおはよう」を歌唱。さらにGeroが歌っている最中にはめいちゃんが、めいちゃんが歌っている時にはGeroがスモークが噴出する銃を振り回して大はしゃぎ。ハッピーな空気を演出した。
肉チョモランマ
ここでめいちゃんが「次は最後の曲です!」と曲振り。楽しかったせいだろうか、本当にあっという間に感じられた(ふたりともMCで語っていたが、45分くらいの印象だった)。最後の曲はめいちゃんがGeroに提供した楽曲「100万回生まれ変わっても」を初めて2人で歌唱。胸熱な楽曲に2万人のノリは最高潮に。
肉チョモランマ
当然、場内からは即アンコールの声が上がり始めるとーーここで彼ららしく映像タイムとなった。おそらく“待っている時間も楽しませたい”という彼ららしい流れだと思う。そして、この映像がまた秀逸の面白さなのだ。今回はGero vs めいちゃんによる“ジェンガ対決”。しかもただのジェンガではない(苦笑)。ブルブル振動する小型マッサージ器に座っての勝負となるため、当然手も震えるというハンデがある。これはもう一瞬で積みあがったジェンガが崩れるに違いない……と誰もが思っていたら、なんとふたりとも震える手で器用にピースを抜いていくではないか。この様子を見ながら会場は大爆笑! 最終的にはGeroが負けてしまったが、アンコール前の時間もなごませてもらった。
こうして迎えたアンコールではメロメロ☆彡KISS(説明が難しいが80年代風アイドル……に扮した下高井戸ひろきと富田林明輝によるユニット:通称メロキス)が華やかに登場! 「リバーサイドディープ☆彡KISS」をハツラツと歌い上げた(この曲、なかなかクセになる)。
メロメロ☆彡KISS
Geroとめいちゃんが再度衣装チェンジする間、バンドメンバーが紹介される。ほどなく、キービジュアルが描かれた黒Tシャツに着替えたGeroとめいちゃんがステージへ。記念撮影のあと、いよいよ大詰めへと突入。ここで「雲を裂け」が届けられ、多くの人に沁みわたるメッセージが込もった名曲が、感情を揺さぶってくる。場内からも歌声が響き渡り、今日イチ温かい時間となった。
曲が終わるとGeroが「次の曲が本当に最後の曲でございます」と前振りして、大ラス曲「モンスター」につなげた。肉チョモランマらしいポップな代表曲に観客も激しく反応。すると照明が明るくなり、トドメに銀テープが飛び出し、客席に降り注いだ。その瞬間、楽しい時間は終了となる……のだが、公演の全行程が終わってもなかなかステージを降りなかったふたり。
肉チョモランマ
ここでは最後に彼らが口にした言葉で締めくくりたいと思う。
「行けるところまで行きたいですね。ここをゴールにしないで」(めいちゃん)
「日常、いろいろありますよね。一瞬でもそれを忘れられるように、ちょっとでもよかったなって思ってもらえるように、皆さんの心に寄り添えるような活動がしたいです」(Gero)
肉チョモランマとして久々のライブとは思えぬ圧巻のパフォーマンスを見せてくれた彼ら。次の展開が待たれる……が、次の展開は翌日・7月5日の『肉チョモランマ ワンマンライブ2026『大決戦』』DAY2「修羅場」が控えているのであった。引き続き、多くの友人たちが入り乱れる“修羅場”についてのレポートもお届けしよう。
肉チョモランマ
文=海江敦士
撮影=岡田裕介、松崎浩之、Reishi Eguma (YourAgentTOKYO)、清水ケンシロウ