肉チョモワンマンライブ2026『大決戦』 DAY2「修羅場」
2026.7.5 Kアリーナ横浜
前日(7月4日)に行われた『肉チョモランマ ワンマンライブ2026『大決戦』』DAY1「大一番」は、大盛況のなか幕を閉じた。その「大一番」はGeroとめいちゃんの信頼感と刺激し合う姿勢が溢れるものになったが、翌日・7月5日「DAY2」のサブタイトルは「修羅場」。Geroとめいちゃんの盟友たちーー天月、あらき、ウォルピスカーター、志麻、センラ、そらる、超学生が大集結し、人気、実力を兼ね備えた歌い手の豪華共演となったのである。
開演の合図は前日同様、プロレスの試合前のようなテーマ曲をキッカケに出演者の紹介が行われる。まさにこれからバトルが行われるような熱いアナウンスを受け、最初に登場したのは肉チョモランマ=Geroとめいちゃん。曲はオープニングにピッタリなブチアゲ曲の「厨病激発ボーイ」。満員の観客にも一気に火がつき、2万人の観客が拳を振り上げ、かけ声も響きわたる。2曲目はめいちゃんで「パンダヒーロー」、そして3曲目がGeroの「シャンティ」というおなじみの人気曲。さすがに出だしからアツい展開だ。
肉チョモランマ
めいちゃん
Gero
曲が終わるとGeroがMCで客席をいじり始める……が、いやいや、ここは待ち構えているゲストたちにつなげていかないと! というわけで、最初のゲストである超学生が映像で紹介される。続いて本人がステージに登場。難曲、米津玄師「IRIS OUT」をハスキーな歌声で届けてくれた。続いてGeroがステージへ。超学生と合流し、「ファタール」を披露。これはキタニタツヤと中島健人のユニット曲であり、掛け合うには最適の曲なのだ。超学生とGeroのコンビは、このスリリングな曲をクールにキメてくれた。
超学生
Gero、超学生
Gero、超学生
次のゲストはそらる。彼は自身のイメージカラーである青をベースにした衣装を着用。ジャケットにはスパンコールも施され、“王子み”が漂う。まずは「ずうっといっしょ!」(こちらもキタニタツヤの楽曲)で、闇深い世界観をクールに歌い上げる。次の曲ではめいちゃんと「ヴィラン」で共演。キャラには違いがあるふたりだが、歌声は見事に共鳴。息もピッタリのコンビネーションを披露した。
そらる
そらる、めいちゃん
めいちゃん、そらる
続いて浦島坂田船のメンバーとしてもおなじみ、志麻が見参! 熱いロックナンバー「天樂 -双響-」で男らしいボーカルを披露。続く「モエチャッカファイア」ではGeroとコラボを果たす。これまたワイルドなパフォーマンスとなり、観客をさらにヒートアップさせた。
志麻
Gero、志麻
Gero、志麻
この後はあらきが参上。鉄壁の歌唱力をほこりながらも、時おり挟むナゾのボケが秀逸な彼はまず「コールボーイ」を単独で歌唱し、場の空気をあらき色に染め上げる。彼とコラボするのはGero。歌うのは「導火線」だ。Geroのアルバム『THE ORIGIN』にも収録された爆裂ナンバーとしておなじみである。テンション高めの歌が続き、場内の士気もひたすら上昇中!
あらき
Gero、あらき
Gero、あらき
曲が終わると、前半戦に登場したゲストたちがステージに呼び込まれた。Geroとめいちゃん、そして超学生、志麻、あらきという華麗な面々でここは一緒に歌っておこう!……というわけで「砂の惑星」を熱唱。客席のペンライトも、5人それぞれのイメージカラーが点灯し、カラフルな光景に。
曲明けのMCでGeroは「エモい! 「砂の惑星」エモい!」と絶叫。このメンツで、そしてライブで歌うのが楽しくて仕方がない……そんな思いが客席にも伝わってくるようだった。その後は、わちゃっとしたトークで盛り上がる5人だったが、まだまだ盛りだくさんの構成が続くということで、そろそろ次のブロックへ。
超学生、Gero、めいちゃん、あらき、志麻
ここで天月が登場! 選んだ曲はMONGOL800の代表曲「小さな恋のうた」。誰もが知っている名曲だけに、場内には大合唱が起こる。観客を天月のペースに引き込んだところで、今度はめいちゃんが合流。彼らは「べノム」のアッパーなサウンドで、観客を存分に魅了した。
天月
めいちゃん、天月
めいちゃん、天月
このあとのゲストはセンラ。彼も浦島坂田船のメンバーで、観客にもおなじみ。よって、会場のペンライトは一気に彼のイメージカラーであるイエローに変化した。センラはまず「恋愛裁判」を選択し、甘い声を響かせる。続く「爆笑」はめいちゃんとのコラボ。激しく展開していく楽曲で、めいちゃんと共に会場をかきまわした。
めいちゃん、センラ
センラ、めいちゃん
めいちゃん、センラ
そして、ついに最後のゲストの出番となる。ここでウォルピスカーターがステージへ! 高音ボーカルに定評のある彼は「テレパシ」で驚愕のハイトーンボイスを披露。曲が終わるとめいちゃんが登場し、ウォルピスカーターと「アスノヨゾラ哨戒班」をコラボ。これがまた見事な高音の調和ぶりで、会場を圧倒した。
ウォルピスカーター
めいちゃん、ウォルピスカーター
このブロックの最後は5人の共演! 天月、センラ、ウォルピスカーター、そらる、Geroがズラリとステージに並ぶ。彼らが歌うのは盛り上がり必至の「ロキ」。ノリのいいロックナンバーに加え、目まぐるしく変化するボーカルが贅沢すぎる。
ウォルピスカーター、天月、Gero、そらる、センラ
このコラボブロックを終えると、ステージ上では大詰めを前に3度目のMCタイムへ突入。Geroが「めいちゃん、こっちおいで!」とめいちゃんを呼び込む。ここではウォルピスカーターがイジられまくり、場内はしばしリラックスモードに。だが、これぞ嵐の前の静けさというものだろう。MCタイムのあとには怒涛の「修羅場」ブロックが待ち構えているのだ。
ここは全出演者が順番にソロ・パフォーマンスで能力を全開放するコーナーである。きっと皆さん、何を歌うのか相当迷ったのではないだろうか。
口火を切ったのはあらき。彼が歌う「テオ」は、まさにライブ後半戦の始まりにピッタリのアグレッシブな楽曲だ。あらきの武器であるパンチの効いたハイトーンボーカルでエモさも倍増。観客も拳を突き上げて反応し、ウォームアップならぬヒートアップを引き出した。曲を終えるとあらきは「後半戦、楽しんでいきましょ~!」と観客に言い残してステージを去っていった。
あらき
続いてステージに現れたのは超学生。彼が選んだのは「ルーム No.4」。自身の楽曲第一弾ということで、思い入れは強いはず。軽快なテンポに絡むマイナーコードが、彼の声質によく似合っている。曲が纏うレトロで妖しい雰囲気も秀逸だ。
超学生
3番手は志麻。彼はDAY1でGeroが歌った「ドーナツホール」を熱唱。同じ曲をぶつけても響き方が違うのは、それぞれの個性が際立っているからこそ。ここでアッパーチューンを持ってくるあたりは、さすがのセンス。こうして観客をグイグイのせていく。
志麻
続いてはそらるの出番。彼は刺さる歌詞が詰まった「ノンブレス・オブリージュ」をセレクト。これをサラッと歌いこなし、曲を重くしないところがそらるらしい。繊細さと強さが同居する難しい楽曲も、ライブで聴くと厚みが出るから面白い。
そらる
そらるの次は天月が登場。彼が「かいしんのいちげき!」を歌い出すと場内からは「キャ~!」と歓声があがった。この曲は作詞作曲を天月が担当しており、清々しいまでの王道ラブソングだ。曲後半に、「今日くらいは好きに叫べーー!」というくだりがあるのだが、ここで観客からは大きな声が出る。ライブは爽快な一体感に包まれていた。
天月
続いてはジョーカー的存在のウォルピスカーターの出番だ。彼はなんと、「DANZEN!ふたりはプリキュア」をぶっこむ。候補曲はたくさんあったと思うが、この曲を選ぶセンスにニヤリとさせられる。もちろん多くの人に愛されている曲だが、高音パートが得意な彼にとっても楽しい時間になったはずだ。
ウォルピスカーター
さて、ゲストのソロ曲コーナーの最後はセンラが担当。持ってきたのは盛り上げソング「脳内シェイカー」。ここはもう問答無用でブチ上げようということか。もちろん、彼自身もステージを走り回り観客を煽る。十分に客席をかき回したところで、次のめいちゃんにつなげた。
センラ
センラ
めいちゃんは、ここでパワーチューンの「脱法ロック」を持ってきた。ライブもぼちぼち終わりに近づいているはずだが、めいちゃんはパワー全開の歌をぶつけてくる。前日も多くの楽曲を歌い切り、この日も出番が多かっためいちゃん。衰え知らずの歌声はさすがである。
めいちゃん
ソロ曲コーナーのラストはこの人、Geroだ。正直、会場の全員が期待していたのは「うどん」のはず。そしてGeroは潔く「次の曲は「うどん」です(笑)」と曲紹介。というわけで恒例の振りを観客にレクチャーし、「うどん」に突入。もちろんこの日も観客から大きなうねりを引き出した。
Gero
こうして本編はラスト曲「LOVE ANTHEM」へ。歌うのはGeroとめいちゃんだ。聴いた人に深く沁みる曲を、ふたりは元気に届けていく。本当に今日はどれだけいい曲が聴けたことか……。
Gero
めいちゃん
まだまだ満足しない2万人はアンコールを要求。もちろんその思いを受け止め、出演者全員がステージに戻ってきてくれた。ひとしきり全員で「修羅場」の感想で盛り上がる。そんなトークにも彼らの絆を感じてほっこりしてしまう。
だが、そろそろ大ラスの時間だ。最後はどの曲で締めくくるのか。結果、全員で肉チョモランマの「モンスター」の大熱唱となった。銀テープの発射もあり、夢のような2日間のお祭りはこれで終了となった。ライブを終えたあとも、最後の最後まで「ありがとう!」と感謝の言葉を叫んでいたGero、めいちゃん、そしてそんなふたりを囲むゲストの仲間たち。バトルというよりはむしろ2日間のお祭りだったと言えるかもしれない。
次もこんなお祭りがあるとしたら、絶対に元気をもらいに行きたい!という人もたくさんいることだろう。肉チョモランマには遠くない将来、ぜひまたそんな「修羅場」を作って欲しい。
集合
文=海江敦士
撮影=岡田裕介、松崎浩之、Reishi Eguma (YourAgentTOKYO)、清水ケンシロウ