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2月21日(火)~4月9日(日)の期間、京都文化博物館にて特別展『知の大冒険―東洋文庫 名品の煌めき―』が開催される。

東洋文庫は1924年に三菱の第三代社長・岩崎久彌によって設立された、東洋学分野でのアジア最大級の研究図書館で、世界五大東洋学研究図書館のひとつ。同展では、東洋文庫が有する約100万冊の蔵書の中から、国宝、重要文化財をはじめとする貴重な所蔵品約120件を展示する。

会場では『ハンムラビ法典』や『殿試策(科挙の答案)』、『東方見聞録』のほか、教科書にも登場するような、世界の歴史に名を刻んだ貴重な書物を見ることができる。土地やそこに暮らす人々、文化など、東洋を描いた地図や絵画も多数展示するほか、日本ではあまり知られていない文字や言語、服装、動植物など、まだ見ぬ新たな「知」とも出会えるとする。

展示構成

[プロローグ]

ウィレム・ブラウ、ヨアン・ブラウ『大地図帳』 1648-65年 アムステルダム刊 ※会期中にページ替えを行います

ウィレム・ブラウ、ヨアン・ブラウ『大地図帳』 1648-65年 アムステルダム刊 ※会期中にページ替えを行います

西洋人がつくった地図や、くさび形文字(『ハンムラビ法典』)、ヒエログリフ(『ヒエログリフ辞典』)といった紀元前の昔から今日まで生み出されてきた文字を通して、「東洋」が指し示す地域的な広がりと、そこで育まれた多様で魅力あふれる文化を紹介。 

[第1章]東洋の旅

日朝を結んだ朝鮮通信使国書は輿に乗ってきた 『朝鮮風俗図』 江戸時代後期 展示期間:2023年2月21日~3月12日

日朝を結んだ朝鮮通信使国書は輿に乗ってきた 『朝鮮風俗図』 江戸時代後期 展示期間:2023年2月21日~3月12日

東洋各地の文化や風土の特徴的な一面を紹介している百科事典、歴史書、地理書、探検記から、孔子、万里の長城、 ガンダーラ、オスマン帝国といった東洋世界の魅力を、中国、朝鮮、東南アジア、インド、そしてイスラーム世界の順に巡る。

[第2章]西洋と東洋 交わる世界

西洋と東洋の交わりを象徴 『マテオ・リッチと徐光啓』 1667年 アムステルダム刊

西洋と東洋の交わりを象徴 『マテオ・リッチと徐光啓』 1667年 アムステルダム刊

マルコ・ポーロの『東方見聞録』をはじめ、フランス王妃マリー・アントワネットが読んだと伝わる書籍や、ナポレオンが編纂を命じた漢字辞典など。主に西洋の人々が東洋を訪れ、見聞きし、体験した事柄を記した書物を元に、東西世界の交わりを紹介。 

[第3章]世界の中の日本

石川流宣『大日本全図』 1720(享保5)年刊 前期展示 すべて公益財団法人東洋文庫蔵

石川流宣『大日本全図』 1720(享保5)年刊 前期展示 すべて公益財団法人東洋文庫蔵

日本が「倭」として紹介されている中国の歴史書『魏志倭人伝』から、昭和初期に翻訳された『源氏物語』まで、日本を取り 巻く世界の記録をひもとき、「日本」がいかに形づくられ、そして変化していったのか、その道のりをたどる。 

前売り券、一般1人と18歳以下の子ども1人が一緒に入場できる家族割りチケットは、2月20日(月)までイープラスにて販売中。