2023年7月、横浜・京都にて、『Being at home with Claude~クロードと一緒に~』が上演されることが決定した。
『Being at home with Claude』は、フランス系カナダ人のルネ=ダニエル・デュボワ (René=DanielDubois)によってフランス語で書かれた1986年の初演に始まり、英語にも翻訳されてカナダ国内外で長年にわたって再演が繰り返され、日本での上演は6度目(「読み聞かせ」を含む)となる。
本作は1967年のカナダ・モントリオールを舞台に、ある殺人事件で自首してきた若い男娼の取り調べを描く。
松田 凌
今回の公演で4度目の「彼」を演じるのは松田 凌。自ら「20代から演じ続ける代表作」とコメントしている。対峙する刑事にTV、舞台で活躍する神尾 佑。刑事を支える速記者に井澤勇貴。警護官の鈴木ハルニは、初演以来、全公演に参加している。上演台本・演出は小山ゆうな。ハンブルグ生まれの海外の文化や生活に親しんだ彼女が、どのような演出で、作品のテーマに新たな側面、魅力を引き出すのか。
(左から)神尾 佑、井澤勇貴
神尾 佑
井澤勇貴
鈴木ハルニ
なお、本公演は映画の「R-15」に相当する表現があるため、15歳未満の入場は禁止となる。
【あらすじ】
1967年 カナダ・モントリオール。判事の執務室。
殺人事件の自首をしてきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。男娼を生業としている少年=「彼」に対し、明らかに軽蔑した態度で取り調べを行う刑事。部屋の外には大勢のマスコミ。
被害者は、少年と肉体関係があった大学生。
インテリと思われる被害者が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか判らない、などと口汚く罵る刑事は、取り調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に苛立ちを隠せずにいる。
殺害後の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁すのが、殺害の動機。
1967年 カナダ・モントリオール。判事の執務室。
殺人事件の自首をしてきた「彼」は、苛立ちながら刑事の質問に、面倒くさそうに答えている。男娼を生業としている少年=「彼」に対し、明らかに軽蔑した態度で取り調べを行う刑事。部屋の外には大勢のマスコミ。
被害者は、少年と肉体関係があった大学生。
インテリと思われる被害者が、なぜ、こんな安っぽい男娼を家に出入りさせていたか判らない、などと口汚く罵る刑事は、取り調べ時間の長さに対して、十分な調書を作れていない状況に苛立ちを隠せずにいる。
殺害後の足取りの確認に始まり、どのように二人が出会ったか、どのように被害者の部屋を訪れていたのか、不貞腐れた言動でいながらも包み隠さず告白していた「彼」が、言葉を濁すのが、殺害の動機。
順調だったという二人の関係を、なぜ「彼」は殺害という形でENDにしたのか。密室を舞台に、「彼」と刑事の濃厚な会話から紡ぎ出される「真実」とは。
本作の上演日程は、作品に設定された7月4日と5日を含む、2023年7月1日(土)~9日(日)横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホールと、7月20日(木)~23日(日)京都文化博物館 別館ホールにて行われる。