2023年8月、世田谷パブリックシアターにて上演される『メルセデス・アイス MERCEDES ICE』のビジュアル、全出演者、公演詳細が発表となった。
本作はフィリップ・リドリーによる児童小説を原作として、まつもと市民芸術館を拠点として活動する劇団TCアルプのため、白井晃が2012年に創作した作品。物語では、街の中心にそびえ立つ巨大なタワー(Shadow Point)を軸に、その街に暮らす3世代にわたる人物たちが、愛や憎しみ、喜びや悲しみとともに生きる様子を描く。
白井自身「ぜひとももう一度」という気持ちを抱いていたこの作品を、成長著しい若手の俳優たちとともに、「いま」を生きる子どもたちのための作品としてリクリエイションする。
主人公メルセデス・アイスを演じるのは細田佳央太。メルセデスの幼なじみで純粋な女の子ヒッコリー役には豊原江理佳。メルセデスの母ロージー役は東野絢香。さらに、若手ながらも舞台のみならず映像作品などでも多く活躍している篠原悠伸、名村辰、大場みなみ、斉藤悠、今泉舞という演技派の俳優たちが揃った。そして物語全体を支える影のタワーの作業員(作品全体のナレーター)役を松尾諭が演じる。
本公演は、2023年8月11日(金・祝)~20日(日)世田谷パブリックシアターにて上演。
なお、「せたがやこどもプロジェクト 2023」《ステージ編》である本公演は、各回150名(合計1500名)限定で18歳以下の方を無料で招待(要予約・発券手数料)する。「劇場をもっと開かれた場に」という想い、そして「子どもたちに劇場空間を存分に感じてほしい」という願いを込めて、リドリー作品ならではのどこか奇妙で不思議な世界へと子どもたちを誘(いざな)いながら、この夏休みに子どもにも大人にも“心に残る演劇体験”を届ける。