尾上右近自主公演 第七回『研の會』が2023年8月2日(水)~3日(木)に浅草公会堂にて開催され、全4公演を完走した。尾上右近のコメントが届いたので紹介する。
『研の會』は、2015年に初公演を実施し今年で7回目となる。右近が未経験の名作にあえて挑戦するのも見どころのひとつで、今回は『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』と『京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)』に挑戦した。浅草での開催はこれが初となった。
『夏祭浪花鑑』 撮影:田口真佐美
歌舞伎を観るきっかけになりたいという気持ちを一番カタチにして詰め込んでいるのが、この自主公演。観に来てくれたら歌舞伎を好きになる、話の筋をあまり気にせず観られる、楽しめるというコンセプトで行われた。
『京鹿子娘道成寺』 撮影:田口真佐美
次回、第八回は東京と大阪の二都市開催が決定した。詳細はまた後日尾上右近公式HPにて発表されるので、チェックしておこう。
尾上右近 コメント
「研の會を終えて」
経験とはかけがえのないものであり、恐ろしいものであり、時にはくだらないものにもなる。
だからこそ今を信じることが全て。
そう思った今回の研の會でした。
自分の中の歌舞伎のために。一生を楽しく捧げたいと思います。