楽しいニュースをまとめてみました。

音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』の主演・中川大志がふんする“桜木輝彦”のレコードデビューと配信リリースが決定した。あわせて、ジャケット写真とミュージックビデオが解禁されている。

『歌妖曲~中川大志之丞変化~』は、明治座、東宝、ヴィレッヂの三社から同年齢の男性プロデューサー三名が集まって立ち上げた“三銃士企画”の第二弾にあたる公演。「『リチャード三世』×昭和の歌謡界」をテーマに、醜い風貌と不遇な宿命を背負う主人公・鳴尾定が、美貌の歌手・桜木輝彦となり歌謡界を席巻するも、破滅の道へ突き進む“昭和歌謡版リチャード三世”を描く。公演は、2022年11月から12月の期間、東京・福岡・大阪にて上演される。

昭和40年代の歌謡界に彗星のごとく登場し、瞬く間にスターダムに駆け上がった桜木輝彦。そのベールに包まれた経歴の裏側には、戦後の芸能界に君臨する「鳴尾一族」の存在があった。元映画スターの鳴尾勲が手掛ける、愛娘の一条あやめと愛息の鳴尾利生は、スター街道を邁進中。フィクサー・大松盛男が控え、今や世間からは、大手芸能プロダクションと謳われていた。だが、そんな鳴尾一族にあって、存在を闇に葬られた末っ子がいた。ねじ曲がった四肢と醜く引きつった顔を持つ、鳴尾定。一族の汚れとして影の中で生き長らえてきた定は、闇医者の施術により絶世の美男子・桜木輝彦に変身を遂げ、裏社会でのし上がろうとするチンピラ・徳田誠二と手を組み、同じく鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女社長・蘭丸杏と政略結婚し、自身の一族に対する愛の報復を始める。

(上段左から)池田成志、中川大志、松井玲奈(下段左から)福本雄樹、中村 中、浅利陽介、山内圭哉

(上段左から)池田成志、中川大志、松井玲奈(下段左から)福本雄樹、中村 中、浅利陽介、山内圭哉

鳴尾定=桜木輝彦役で主演するのは、本作で本格的な舞台初挑戦で初座長を務める中川大志。また、鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女社長・蘭丸杏役で松井玲奈、鳴尾家の長男で期待の新人歌手・鳴尾利生役で福本雄樹、裏社会でのし上がるために後に定と手を組むチンピラ・徳田誠二役で浅利陽介、鳴尾家の愛娘でスター街道を邁進中の一条あやめ役で中村中、鳴尾プロダクションを裏から支える薮内組三代目組長・大松盛男役で山内圭哉、元映画スターで鳴尾プロダクション社長・鳴尾勲役で池田成志が出演。そのほか、福田転球、玉置孝匡、徳永ゆうき、中屋柚香、長田奈麻、香月彩里、四宮吏桜らがキャストに名を連ねている。作・演出を手掛けるのは、今作で初のシェイクスピア作品に挑む倉持裕氏。

中川大志  収録の様子

中川大志  収録の様子

中川大志  収録の様子

中川大志  収録の様子

今回歌手デビューが決まったのは、中川大志が『歌妖曲~中川大志之丞変化~』で演じる美貌の歌手・桜木輝彦だ。配信シングル・およびレコードには、劇中でも歌われる「彼方の景色」、「失われた時に」(倉持裕作詞、和田俊輔作曲)の 2 曲(A 面のみ)を収録。装丁にはそれぞれの楽曲をイメージした撮りおろしのビジュアルを使用している。同封されるブックレットには、レコーディング風景の写真や、架空の音楽評論家・下町東洋による桜木輝彦と楽曲のライナーノーツ(解説)も掲載されるとのこと。配信シングルは、10月24日(月)にリリース。 LP レコードは11月6日(日)に発売される。

歌妖曲「失われた時に」ジャケット

歌妖曲「失われた時に」ジャケット

歌妖曲「彼方の景色」ジャケット

歌妖曲「彼方の景色」ジャケット

 
 

 

レコード化・楽曲リリースを受けた、『三銃士企画』プロデューサー・浅生博一氏、中川のコメントは以下のとおり。

 

浅生博一(『三銃士企画』プロデューサー)

中川大志君が出演する数多くの映像作品を観させて貰った中で、音楽と触れ合っている役の作品が、とても印象に残っていました。また、彼が出演するライブを観させて戴く機会があり、そのオープニングに太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」を歌ってステージに登場した彼の歌声は、とても心地良かったと記憶しています。その後、今作に主演で出演して戴くことが正式に決まり、彼の歌声の快感を覚えていた僕は、今作の主題歌を歌って欲しいと強く思いました。作・演出の倉持裕さんに相談を致したところ、ご快諾を戴き、即座に大志君にマネージメントを通して相談を致しました。『中川大志は、俳優です。今作にて演じる歌手の桜木輝彦としてならば、是非、歌ってみたい』という興味深い彼の返答に、僕は、彼と一緒に仕事を出来ることが、改めて嬉しくなりました。是非、桜木輝彦の容姿と共に爽快感のある歌声、また時に物哀しく感じる歌声をご堪能ください。

 

中川大志

作品を背負って桜木輝彦としてのデビューなので、プレッシャーはもちろんありますが、初の試みなのでとても楽しみです。音楽から本編をイメージして、舞台に興味を持ってもらえたらいいな、と思います。

(4 月上旬の)レコーディングはとても緊張しました。1 年半くらい前からボイストレーニングが始まっていたのですが、まだ稽古前で役を完全に落とし込めていない状態の中、桜木としてどれだけ表現できるかというのが大きなテーマでした。ものすごく想像力を働かせながら表現した部分が多かったです。ミュージックビデオの撮影の時は、桜木なのか、桜木になろうとしている自分なのか、どっちなんだろうという世界線を行き来している感じがあって。でも、マイクとの関わり方や、歌い方、体の動かし方など、パフォーマンスは自由だったので、自分の中の桜木や、好きなミュージシャンをイメージして楽しんで撮影に挑めました。

詩や曲は昭和歌謡を感じさせながらも、キャラクターそれぞれのエネルギーが込められていて、派手な楽曲の中で表現されているのはとてもカッコいいです。曲の中で使われている楽器などからも時代を感じますし、昭和のヒットパレードのようで、すごくテンションが上がります。

完成された楽曲が配信によって皆さんの元に届くのは、純粋に音楽として楽しんでいただけるのも嬉しいですし、曲を聞いてからお芝居を見ていただけると、繋がる部分や埋まる部分、歌詞の意味がより一層分かったり、役がどういう人生を送ってきたかということを理解してもらえると思うので、公演が始まる前に配信されることはすごく意味があることなのかなと思います。

昭和歌謡の時代のエネルギーがいっぱい詰め込まれた楽曲がこの 2 曲以外にもたくさん登場します。実際生のバンドが入る音楽劇で、役をまとった俳優たちが歌うエネルギーもぜひ劇場で感じてもらいたいです。